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光とDSLのハイブリッド「FTTR」が夏にも開始

 このレビューは、geneさんのメルマガ『ネットワークのおべんきょしませんか?』の2006/02/09 Vol.707に掲載していただきました。

日経コミュニケーション 2006.2.1『光とDSLのハイブリッド「FTTR」が夏にも開始』P.44~49


 ここ最近の通信業界の話題は、WiMAXや802.11nなどに代表される新しい無線ブロードバンドの話が多かったのですが、「光ファイバとDSLを使った新しい有線ブロードバンドの形態である“FTTR”が早ければ今年の夏にも利用できるようになる」との特集が最新の日経コミュニケーションで組まれていたのでレビューに取り上げてみました。

FTTR(Fiber To The Remote terminal)は、昨年末からサービス導入に向けて議論が始まったようで、NTT収容局からユーザの近くまではFTTH(Fiber To The Home)のように光ファイバで伝送し、そこからユーザまでの区間はADSLと同じく電話線を利用します。

余談ですが、FTTRのRemote terminalとはNTT収容局から遠隔地に光の終端装置を置いてそこまで光を引くことを意味し、アメリカではやや意味が異なり家庭の中まで引き込むことをFTTR(Fiber To The Room)と言うようです。

気になったので調べてみると他にもいろいろ定義があるようで、
道路の縁石まで光ファイバを引くことをFTTC(Fiber To The Curb)、企業などのビルまで引くことをFTTB(Fiber to The Building)、オフィスまで引くことをFTTO(Fiber To The Office)、住宅の区画単位や集合住宅まで引くことをFTTZ(Fiber To The Zone)と呼ぶようです。

話を元に戻しますが、FTTRの特徴はFTTHとADSLのいいとこ取りです。ユーザの直前まで光ファイバを利用するため、ADSLのようにNTTの収容局からの距離によって速度が大きく変わることもなく、品質が安定します。また、FTTHとは違って建物への引き込み作業が簡単、もしくは既存の電話線をそのまま利用することができます。

考え方によってはマンションのMDF部分まで光ファイバを引き、各住戸までを既設の電話線でxDSLを利用するBフレッツ・マンションタイプの戸建てバージョンのような感じですね。
記事では、FTTRとADSL、FTTHそれぞれの機能や導入方法について判りやすく表を使って解説されていますので、違いが判りやすいかと思います。

このように光ファイバとADSL双方のメリットを併せ持つFTTRですが、ソフトバンクBBなどのADSL事業者を始め、光3000万回線を目指すNTTもFTTHへのステップという位置づけで歓迎の意向を示しているそうです。

ただし、実サービスとして導入するためにはビジネスモデルの策定をはじめ、通信機器の仕様の確定が必要とのことです。

ビジネスモデルの策定については、東西NTTでの接続約款変更や光の終端装置の設置方法など、必要な手続きの具体例が解説されています。また、機器仕様の確定については関係事業者がTTCで合意する必要があり、今のところ下記の3つの課題があるそうです。

(1)メタル区間の干渉問題
(2)xDSLの導入技術(ADSLかVDSLか)
(3)xDSL装置の置き場所

特に(1)の干渉問題については、FTTRをいち早く進めたいソフトバンクBBと慎重に進めたい長野県協同電算(JANIS)間で意見の食い違いがあるようで、アッカやイーアクセスなどの他事業者についてもスタンスに温度差があるそうです。そのあたりの様子についても記事では詳しく紹介されていてなかなか興味深かったです。

以上、このFTTRが実サービスとして2006年夏に開始されるかどうかは、いかに早くビジネスモデルの策定が進み、上記のような事業者間の合意が得られるかにかかっています。FTTHへ移行するためのミドルステップとして期待されるFTTRの概要について一度チェックされてはいかがでしょうか?

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