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2006年のネットワークはこうなる

 このレビューは、geneさんのメルマガ『ネットワークのおべんきょしませんか?』の2006/01/25 Vol.702 に掲載していただきました。

日経コミュニケーション 2006.1.1『2006年のネットワークはこうなる 大予測!通信の未来像』P.38~66


 ここ数年ますます私たちの生活に溶け込んでコモディティ化していくネットワークですが、2006年はネットワークのいろいろな分野で新しい局面を迎えようとしています。

 この特集では、2006年通信の未来像ということで、5つのテーマについて解説しています。

1.ユーザーネットワーク
2.業界再編
3.通信と放送の融合
4.インターネット
5.モバイル


今回は、個人的に興味深かった1と4、5のテーマを取り上げて記事の内容をご紹介します。
■ユーザーネットワーク
このテーマ1では、「ダイナミックネットワーク」がキーワードになります。ユーザーネットワークでは、いままでの固定的な通信経路や帯域を設定する時代に別れを告げ、これからは必要に応じて動的に割り当てることが出来るようになるといいます。

ここ数年で急速にブロードバンド環境が整い伝送速度に関しては進歩してきましたが、ブロードバンド回線でVPNを構築しようとした際、いままでのVPN機器では柔軟にトポロジ変更に対応できなかったり、WANの伝送遅延のために広帯域を活用しきれていないといった課題がありました。

2005年後半からそういった課題を解決するために新しい機器が出始めていて、VPN機器で言えば動的ルーティングを使ってVPNの経路を自動的に変更することができ、メッシュ型トポロジでも設定変更の手間が少なくて済むものが登場し始めたようです。

そのなかでも面白いと思ったのが、ノキアのVPN機器で使われている「MetaHop」技術を使えば、センター拠点とのVPNトンネルに障害が発生すると、OSPFを使って各拠点のVPN機器の経路情報を更新して他拠点を経由して通信を継続する機能があるそうです。通常のネットワークでは当たり前のことですが、インターネットVPNでできるというところがミソですね。

その他にキャリアサービスでも、「ダイナミック」をキーワードにしたサービスが登場するようです。日本テレコムの「ULTINA On Demand Platform」です。これはASP(Application Service Provider)サービス(おそらくECサイト向け)なのですが、面白いのはグリッド・コンピューティングの技術を活用して、ユーザのアクセス状況に応じてアプリケーション・サーバーのCPU性能を動的に割り当てるところです。そして料金に関しても、サーバーのCPU使用率と利用時間に基づく従量課金になっていてネットワーク単体としての利用料は取らないそうです。

・日本テレコム 「ULTINA On Demand Platform」
http://www.japan-telecom.co.jp/business/ultina/odp/index.html

このほか、記事ではユーザ企業座談会と称してユーザ企業3社のシステム担当者が集まって今の通信サービスに対して感じていることや要望について話し合っているコーナーがあるのですが、こういったのもサービスを提供する通信事業者の方にとってはなかなか参考になる生の声ではないかと思います。

■インターネット

次にテーマ4ですが、昨年の後半あたりから頻繁に聞くようになった「Web2.0」がキーワードになります。

Web2.0は技術そのものを示す言葉ではなく、いままでのインターネットサービスを進化させ使いやすくした仕組みをまとめてWeb2.0といっています。

代表的なものとしてRSS(Really Simple syndication)やAjax(asynchronous JavaScript + XML)がよく挙げられます。RSSはブログの新着記事を知らせる技術として、AjaxはGoogle Mapsでブラウザベースでありながら専用ソフトのような使い勝手を実現したことで一躍脚光を浴びました。

記事では、今年はこれらのWeb2.0といわれる技術がますます浸透し、個人の業務効率を改善するだけではなく、企業のマーケティング活動をも変えるといっています。

そして、他にこのテーマで興味深かったのが、グーグルの日本オフィス研究開発部門トップへのWeb2.0に対するインタビューが掲載されているのですが、Web2.0はあくまでインターネットの進化の過程に過ぎないといったような考えを持っていて、いま世の中のメディアではWeb2.0という活字が躍っているのに対して、さすがグーグルは物事をクールに見ているなと感心してしまいました。

■モバイル
最後のテーマですが、こちらのキーワードは「汎用OS」と無線LANとの「デュアルモード端末」です。

ビジネス分野では「どこでもイントラネット」を実現するサービスやソリューションが相次いで登場しそうだといいます。「どこでもイントラネット」を実現するために汎用OS上で動作する業務用ソフトウェアの開発環境を整えることが重要なようで、ドコモではビジネス用FOMAである「M1000」に搭載されているシンビアンOS向けに開発キットを用意しており、昨年12月に発売され話題となったウィルコムの「W-ZERO3」では業務用ソフトの開発環境が充実しているという理由からWindows Mobileが採用されたそうです。また、KDDIでは端末内部の情報を安全に取得するためにアプリケーションの実行環境はBREWに統一されており、認定パートナー企業に対してBREWアプリの開発キットを提供していく方針のようです。

このほか記事では、ボーダフォンの「ボーダフォン・オフィス・メール」というマイクロソフトの「Exchangeサーバー」やIBMの「Dominoサーバー」と携帯電話を連携させて、最新データを自動的に配信するサービスについても紹介しています。

次にデュアルモード端末に関してですが、現在ドコモからFOMAと無線LAN対応のN900iLが発売されていて、オフィスでは無線LANを使った内線IP電話として、屋外では携帯電話として利用するというソリューション(モバイルセントレックス)が提供されていますが、今年はKDDIからも同様のデュアル端末が提供されるそうです。

ボーダフォンは検討中としながらも、個人向けの機種を提供する可能性もあるようでどんな端末やサービスが登場するのか楽しみです。

以上、今回の特集は2006年の通信業界の動向について大局的に把握できる記事だったと思うので、今後のトレンドを知るためにも一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

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