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知らないと失格!無線LANの新常識30

日経コミュニケーション 2005.12.1「知らないと失格!無線LANの新常識30」P.78~88

 この特集では、新しい技術やサービス、標準規格が次々登場している無線LANにまつわる30の“新常識”を解説していてなかなか興味深かったので今回取り上げてみました。

それぞれの“新常識”は下の5つの分野に分けて紹介されています。

・無線IP電話
・公衆無線LANサービス
・注目技術
・トラブル
・セキュリティ

■無線IP電話
これは多くの人が注目しているキーワードだと思います。現状は音声パケットに対する無線区間のサービス品質を保証する仕組みが無かったり、アクセスポイント間を移動する際のハンドオーバーに時間がかかるなど、無線LANはもともとデータ通信向けに作られたものなので、どうしても既存の携帯電話と比べて劣る部分がありました。

 しかし、無線区間で優先制御を実現するIEEE802.11eが2005年9月に策定されたため、音声品質の確保に対する目処が立ちました。それと同時に、無線LANを使ったIP電話でも050番号の割り当てに求められる品質基準を満たせる可能性が高く、公衆無線LANサービスのエリア内で既存の携帯電話と同じような通話サービスが利用できるようになります。

 また、ハンドオーバー時間の短縮技術についても触れられています。少し紹介すると、現状はアクセスポイント(AP)が切り替わる際の再認証処理に時間がかかり、“通信の途切れ”が発生していました。しかし、無線LANの新しい暗号方式であるWPA2の機能であるPMK(Pair-wise Master Key)キャッシュ機能を使うと、1秒以下の高速ハンドオーバーが出来るようです。記事中では簡単に仕組みについても紹介されています。

■公衆無線LANサービス
2006年3月から東京・丸の内でサービスが始まる“メッシュ型無線LANサービス”が紹介されています。このメッシュ型無線LANサービスは、AP間でバケツリレー方式でデータを運ぶため、電源の確保さえ出来れば容易にAPの増設が出来るそうです。もう少し、このメッシュ型方式の技術的な解説があればいいなと思いましたが。。。

そして、公衆無線LANと3G携帯の中間に位置するWiMAXについても触れられています。最近、よく聞くWiMAXですが大きく分けて二つの規格があります。

一つは、無線LANのAPまでの固定回線を無線化することを想定した「IEEE 802.16-2004」で、もう一つが、本命であるモバイルWiMAXと呼ばれる「IEEE 802.16e」です。このモバイルWiMAXについて、今後日本国内のサービス予定や韓国での商用化予定、ノートPCへの搭載予定についても紹介されています。

また、記事ではWiMAXの特徴について「通信速度」や「通信距離」、「移動速度」、「コスト」面について、無線LANや3G携帯との比較表があって、WiMAXの位置付けが分かりやすいようになっています。

■注目技術
200Mbpsを超える高速化技術として「MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)」や「チャネル・ボンディング」という技術が紹介されています。これらの技術は、現行のIEEE802.11aや802.11bの後継であるIEEE802.11nに盛り込まれる予定で、来年11月の標準化を目指しているとのことです。

また、その他に面白いと思ったのが、無線LANのAPを使って位置検出をするRSSI(Received Signal Strength Indicator)やTDOA(Time Difference Of Arrival)といった技術があるそうです。

これらの測位精度は1~4mとなかなかの高精度で、この技術を応用すれば企業で社員のプレゼンス(どこにいて、どんな状態か)を居場所によって自動更新するなど新しいサービスに応用できると思います。

■トラブル
ここではいくつかの事例が紹介されています。APの負荷分散機能が引き起こす無線IP電話の音質悪化や、電波の干渉波をシャットアウトするために窓に張ったフィルムが原因で、APが発した電波が新たな干渉波となってしまった事例などが紹介されています。

その他、個人的に勉強になったのが11aで使う周波数の仕様変更(国際標準対応)についてです。

この国際標準対応の概要には、いままで11aで使用する4チャンネルの周波数が日本独自なのでそれを諸外国とあわすため、(1)中心周波数を10MHzずらす、(2)新たに4チャンネルを追加する、という二つの対応が含まれています。

この変更に対応するため、無線LANメーカによって旧11a製品はファームウェアのバージョンアップで新11aに対応できるという対応が取られています。
しかし、実際にはファームウェアの変更で対応できるのは(1)の周波数変更に対する部分であり、(2)の新たに割り当てられた4チャンネルは利用できないようです。

そのため新・旧の11a機器を組み合わせて使う場合は、旧機器のバージョンアップをしても利用できないチャンネルがあるので注意が必要です。

■セキュリティ
無線LANのセキュリティ対策の機能としてESS-IDを隠蔽する「ステルス機能」を持つ製品がありますが、これも万全ではないようです。記事ではその万全でない理由や、その解析ツール(kismet、AirTraf)が紹介されています。

そのほか、新しい暗号化技術である「WPA2」や、APとクライアント間の自動設定を行う仕組みが紹介されていますが、セキュリティ関連技術の情報が誌面スペースの都合かやや少なく思えたのが残念でした。

とはいえ、無線IP電話からセキュリティまで様々な分野の30もの“新常識”が紹介されていて、一通り最新のキーワードを押さえたい方にはちょうど良い特集なので一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

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