遅延とスループットの関係
それを解消してくれるWAN高速化装置の話題が最近、ネットワーク技術雑誌などでよく見るようになりましたがこれを実感する出来事がありました。
東陽テクニカのサイトで公開されている簡易ネットワーク診断ツール「Qcheck」を使ってスループットを測定したところ、L2-VPNで利用できる帯域の半分程度しか出ないという問い合わせがあり、バックボーンを見ている担当としてはちょっとやな感じの話でした。
早速、U氏と同ソフトを使って検証環境で確認してみると特に問題なく速度が出ている様子。ただしあくまで検証環境なので遅延は極めて少ない環境です。当初から遅延を気にしていましたが遅延を挿入するような装置が無く、どうしたものかと悩んでいるとU氏の閃きで経路を制御して往復の直線距離で山手線半周ほど(感覚ですが・・・)遠回りさせることで数ms遅延させることができました。
CCIEな人々
「CCIEな人々」と言うわりには、この「カシスブログ」ではあまりシスコ資格の情報やハイレベルな話もあまり無くて心苦しい限りです。。
ただ、あまり硬い内容ばかりだと書くほうとしても長く続けるのが難しいかなと思い、技術の話だけでなく、通信業界のトレンドや、たまに私Cassiの日常など!?をご紹介してきました。
加えて、普段のネットワークエンジニアとしての仕事であった出来事なども支障の無い範囲でご紹介していきたいと思っています。
もちろん会社的にあまり書けないこともありますが、ネットワーカーの皆さんに少しでもお役に立てる情報があれば発信していきたいと思いますので今後とも宜しくお願いします。
Rec-POTでハイビジョンを録る(HVR-HD250F)

勿論、家計費から予算が取れるはずもなく、今まで使っていた東芝のRD-H1や他のあまり使っていないデジモノ達をヤフオクに出品して購入資金にしました。。


ハイビジョンが録れるデジタルチューナー内蔵のDVDレコーダが主流だと思いますが、特にDVDレコーダーも必要ないしBCASカードの関係でデジタルチューナーはテレビ側のものを使いたいので、KDL-L32HVXと組み合わせてデジタル放送をHDDにストリーミング録画できるHVR-HD250Fにしました。


資格取得はお金の為かスキルの為か?
保有する資格の状況や、資格手当などの有無についてアンケート結果が載っていましたが、資格取得者のうち資格手当を得ている人は全体の10%、一時金を支給されている人は20%強にすぎないという結果でした。
また記事によると資格手当・一時金の現状についてはエンジニアの間に根強い不満があり、6割近くの人が現状に不満をもっているようです。
ちなみに、私の会社は資格取得の為の金銭的支援はしてくれますが、CCIEを取得しても一銭たりとも一時金は出ないし、もちろん昇給・昇格もありません。
しかしながら、私は会社のお金でスキルアップが出来たことと、ある程度スキルを活かせる環境にいるのでそれほど大きな不満はもっていません。
資格取得が必ずしも目に見えて仕事の成果に直結しないため、会社としても金銭的な報酬を出しにくいかもしれませんが、資格取得支援や取得後にいかにしてスキルを活かせる舞台を用意できるかがエンジニアの満足を得る重要なポイントだと思います。
4G屋外実験で2.5Gbps伝送に成功
昨年は1Gbps達成の発表がありましたが、今回は複数のアンテナで多重伝送を行うMIMOにおいてアンテナ数を4本から6本に増やしたり、64QAMという変調方式を採用して今回の速度を達成したそうです。
ただ実用化はかなり先。。
個人的な憶測ですが、最近WiMAXや次世代PHS、iBurstなど新しいワイヤレスブロードバンドに関する話題が多いためそれらに対する牽制のような気がしますがどうなのでしょうか。。。
■関連リンク
ドコモ報道発表資料
トラブルシューティング、その結果は
二重化された非常に複雑なスイッチネットワークで、通常は通信に問題なしですが片系に障害を発生させると一部の通信に影響が出るというものです。
実は、このトラブルは判明してそろそろ1年たちますが不具合箇所が多くて一つ一つ解決してきましたが、まだダメなようです。。。しかも、切り分けの為に片系障害を発生させることもにも時間的限界があって十分な調査ができない状態です。
古いネットワークを拡張する形で作られたネットワークで、新しい部分はほぼクリアーになったのですが、旧ネットワークはネットワーク構成が実のところ現地へ行かないと判らず怪しいし、その旧ネットワークに詳しい人もいない。。。
そんなこんなでなかなか解決しない問題ですが、メンバーで協力して何とか解決したいと思っています。。。
頑張ろう!
HSDPAは実際は何Mbps出るのか?
今の携帯端末のコンテンツからいえば、これだけの速度が出ればかなりサクサク使えそうですがすぐにそれにも慣れてしまうんでしょうね。。。
ちなみに、同一基地局配下にユーザが多くいればスループットもその分落ちてしまうので、その際はW-CDMAに切り替える制御もするそうです。
以下 ITmediaより引用
2月22日に東京で開催された「FMCフォーラム」セミナー会場では、ドコモの常務執行役員で研究開発本部長である歌野孝法氏が登場。同社の通信システムについて、技術的側面から解説した。
歌野氏は会場でHSDPA端末のスライドを示しながら、大きさは135cc、重さも127グラムとさほど目立って大きくないことをアピールする。「902i相当の筐体に、無線の部品が入る。速度は下り最大3.6Mbpsだ」 規格としては、3GPP Release.5のカテゴリー6に対応した。HSDPAは理論上「下り最大14Mbpsを実現する技術」と紹介されることが多いが、カテゴリーによって速度が異なる。今回ドコモが対応したカテゴリー6の場合、速度の上限は3.6Mbpsだ。
■関連リンク
ITmedia
注目のサーチワード
光ファイバとDSLの良いとこ取りを狙った新しいブロードバンドの形態なのでやはり注目されているようですね。
個人的にも気になっている動向の一つなので続けてウォッチしていきたいと思います!
■関連リンク
・ソフトバンクBBがFTTRを実験中!?
・光とDSLのハイブリッド「FTTR」が夏にも開始
Yahoo! BB、バックボーントラフィック量が100Gビット/秒を突破
あわせてそのトラフィックをさばくため、バックボーンルータとして稼動しているCiscoのCRS-1へ40GbpsのPOSインターフェース「OC-768/POS」を導入したとのこと。
40Gというインターフェース自体非常に珍しいものなので、このようにニュースリリースにもなるのだと思いますが、実際のところCRS-1の安定性はどうなんでしょうか?
こういう華やかな話題もあれば、裏では運用中の不具合もあるような気もしますが・・気になるところです。。
■関連リンク
・Yahoo! BB 基幹ネットワークに大容量40Gbps対応のインターフェースを導入
パウル・クレー展

サブタイトルが”線と色彩”となっているように、線だけで描かれている絵や色彩が特徴的な絵が多かったです。 このパウル・クレーの作品に対する予備知識は全くなかったのですが、色彩が自分の好きなかんじで行って良かったです。 平日に行ったのですが、意外と人が多くて驚きでした。 ■相方が購入したポストカード ・Pyramid

・Animals meet

・The eye

神戸空港と短距離無線通信規格「ZigBee」
相方が兵庫出身なので帰省の際は是非利用してみたいと思っています。
この神戸空港で三月中旬から「ユビキタス空港情報提供サービス」の実証実験が開始されるとのこと。
これは空港内で情報携帯端末は利用客に貸し出し、無線ネットワークを介して道案内や緊急情報の通知を行うというものだそうです。
以下、CNET Japanより引用
ターミナル内に無線ICタグ(RFIDタグ)約1200個と、短距離無線通信規格「ZigBee」に準拠したアクセスポイント約30個を設置。固有番号を登録する。利用客の移動にあわせ、携帯情報端末が固有番号を取得すると、位置情報などに応じて管理サーバから最適な情報を呼び出す。
航空機の出発時間や搭乗ゲートの変更、空港に接続する鉄道の遅れといった情報を通知するほか、利用客の現在位置をもとに近くの店舗やトイレを案内する。また現在位置から搭乗ゲートに到着するまでどのくらいの時間がかかるかも通知する。
航空機の出発間際に利用客が搭乗できていない場合は、航空会社の係員が利用客の現在位置を把握し、誘導する。このほか災害時時の避難ルートを案内する機能も実験する予定。案内や通知は、図、字幕、音声により提供。耳の不自由な人には、案内内容を手話映像で解説する。
今回使用する無線規格の「ZigBee(ジグビー)」はWPAN(Wireless Personal Area Network)と呼ばれているそうで、他にWPANに分類されるものとしてはBluetoothがあります。
ZigBeeはBluetoothと比べてまだまだマイナーで通信速度も遅いですが、低消費電力、小型、低コスト、電源投入から動作可能までの時間が早いなどのメリットもあるそうです。
下記のキーマンズネットのサイトで
今日はお休み
とりあえず、今日一日ゆっくり休んだので少し良くなりました

今思えば、原因は会社で風邪が蔓延しているのもありますが睡眠不足だと思います。
皆さんも気をつけてくださいね。。
いまさら聞けない 最新ブロードバンド技術の仕組み
NETWORK MAGAZINE 2006.3『いまさら聞けない 最新ブロードバンド技術の仕組み』

既存の電話回線をそのまま利用してメガビット級のインターネット接続を可能にしたADSL。この5年間で一気にブロードバンド回線を一般家庭に浸透させたこのADSLですが、昨年は残念ながら純増数シェアでFTTHに抜かれてしまいました。
これはADSLによって一通りブロードバンドが家庭に普及してしまったことと、FTTHの利用料の低価格化が進み、通信キャリア自身も新たな付加価値サービスを提供できるFTTHにシフトしていった結果だと思われます。
そして今年、ブロードバンド回線は“無線”という新しい流れが加わり、多様化しようとしています。
今月のNETWORK MAGAZINEでは、そのブロードバンドについて有線では既存技術の解説とさらなる発展の可能性について、無線については今注目されている技術と実用化に向けた現状について紹介されています。現在の有線ブロードバンド技術と、今後の無線ブロードバンド技術を押さえておく意味でも丁度良い特集だと思いますので今回レビューに取り上げてみました。
ウィルスメールの被害
家のPCでウィルスメールを受信してしまったようで、ウィルススキャンソフトが検知して検疫?してくれたまでは良かったのですが、復元の操作がまずかったらしくメールボックスが消えてしまいました・・・最悪。。
メーラーはTunderbirdですが、メールが個別ファイルになっていないためか、ウィルススキャンソフトが個別メールのクリーニングがうまくできないようです。
いろいろ見ていると、Tunderbirdのウィルス対策オプションで、メール受信時に一時的に個別ファイルを作るオプションがあったので、とりあえずチェックしておきました。
幸運にも、他のWebメールサービスにも転送するようにしていたのでなんとかすべてのメールを失わずに済みましたが、まだ影響が良くわかりません。
ウィルスは、W32.Netsky.P@mmというやつで2004年のはじめに出てきた少し古いやつみたいで、いまごろそんなのにやられてしまって悔しいです。。。
皆さんも気をつけてくださいね。。
ソフトバンクBBがFTTRを実験中!?
ユーザ宅の途中まで光ファイバを使って、そこからVDSL2という技術で既存のメタル電話回線を使って上り下り100Mbpsを実現するらしいです。
意外と実用化は早いかもしれませんね。。
■関連リンク
・ソフトバンクBB,光と高速DSLのハイブリッド・サービスを実験中(IT Pro)
・光とDSLのハイブリッド「FTTR」が夏にも開始
RFCの標準化プロセス
冒頭にある、先月1月下旬にSSHに関するRFCが公開されたということも意外でしたが、最後のジョークRFCについての話が面白かったです。
4/1のエイプリルフールにジョークめいたRFCが出されるのは聞いたことがありましたが、改めて見ると面白いですね。たとえば。。。
・RFC 1149 「鳥類キャリアによる IP データグラムの伝送規格」
いわゆる伝書鳩による通信。鳩の足にデータを16進で書いた巻紙をつけて、受け手はスキャナで読み取るらしい。一つの巻紙の容量がMTUだそうだ。実際にpingを通す実験も行われて成功しているらしい。極めて深刻な災害時を考えると意外と馬鹿にできないのかも!?
良い刺激
私が大阪の前の会社で働いていたとき、彼は同じ部門であるブロードバンドを推進するプロジェクトチームにいました。一言二言会話したことがある程度でしたが、彼はそのプロジェクトの窓口だったので一応覚えていました。
私が東京の今の会社に来るほぼ同時期に、たしか彼はその某インターネットポータルサイトをやっている会社に移ったということを思い出しました。
その記事を読んでいると、彼はそのポータルサイトでマーケティングプランナーという肩書きをもち、昨年はブログ関係の本も出したらしくインターネットの世界でいろいろと活動をしているらしい。
彼のように自分と同年代の人間がそれぞれのビジネス分野で活躍していることは嬉しい事ですが、同時に自分も負けてられない!と良い刺激になります。頑張らねば!
bgp fast-external-falloverの勘違い
目的の検証項目が終わった後、折角なので他にいろいろ試してました。ふとCiscoルータの物理I/Fをshutdownさせてみましたが、eBGPピアがダウンしないことに気付きました。。。
ん?なんで??
デフォルトでfast-external-falloverが有効のはずだし。。
U氏といろいろ試しましたがやっぱりhold timerが過ぎるまでダウンしない。。
そこでCCIE取得に向け日々頑張っている後輩O氏に聞いてみた。その場では判らなかったが、あとからCCOのDocumentationにこんなのが載っているとのこと。
光とDSLのハイブリッド「FTTR」が夏にも開始
日経コミュニケーション 2006.2.1『光とDSLのハイブリッド「FTTR」が夏にも開始』P.44~49

ここ最近の通信業界の話題は、WiMAXや802.11nなどに代表される新しい無線ブロードバンドの話が多かったのですが、「光ファイバとDSLを使った新しい有線ブロードバンドの形態である“FTTR”が早ければ今年の夏にも利用できるようになる」との特集が最新の日経コミュニケーションで組まれていたのでレビューに取り上げてみました。
FTTR(Fiber To The Remote terminal)は、昨年末からサービス導入に向けて議論が始まったようで、NTT収容局からユーザの近くまではFTTH(Fiber To The Home)のように光ファイバで伝送し、そこからユーザまでの区間はADSLと同じく電話線を利用します。
余談ですが、FTTRのRemote terminalとはNTT収容局から遠隔地に光の終端装置を置いてそこまで光を引くことを意味し、アメリカではやや意味が異なり家庭の中まで引き込むことをFTTR(Fiber To The Room)と言うようです。
気になったので調べてみると他にもいろいろ定義があるようで、
FMCの電話番号に「060」 ほぼ固まる
以下、日経コミュニケーション on the webの転載。
総務省は2月6日,「IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会(番号研究会)」の第6回会合を開催した。今回の会合は昨年8月4日以来。その間に開催された4回分の同研究会ワーキンググループ(WG)会合での議論が報告された。
今回は,(1)携帯電話と固定電話を融合させたFMC(fixed mobile comvergence)サービスに割り当てる電話番号,(2)IP電話からSkypeなどインターネット電話への転送サービス,(3)行政機関のコール・センター着信に3けたの「1XY」番号を適用,(4)3けた番号を使った営業活動の在り方,ると報告された。
■総務省研究会がFMCの電話番号に「060」を新規割り当て方針
高速電力線通信(高速PLC)が動き出す
現在、国内では10~450kHzの周波数帯域を利用した最大数百kbps程度の
やっと来た地上デジタル
2月に入って、マンションで利用しているCATV事業者が地上デジタルのパススルーに対応したようで、
地上デジタルといえばハイビジョン番組ですが、まだ少ないもののゴールデンタイムの番組や報道系はハイビジョンの割合が高くなってきているようです。やはり画質が圧倒的に綺麗なので見ごたえがあります。
ハイビジョン画質の番組がもっと増えていくことを期待します。
久しぶりのYRP
違う担当のサポート的な位置づけで開発部門と話をしたのですが、久しぶりに有意義な時間でした。最近、不毛な会議が多いので今日みたいな前向き且つ創造的な会議は充実感があります

改めて思いましたが、頭が良い人(≠勉強ができる人)はその人の話し方で判ります。そういう人と話をするのは気持ちがいいものです。いろいろ見習うべきところがあってとても良い刺激になりました

GyaOへのインフラただ乗り論
GyaOの番組に挿入される広告の収入は、トラフィックが経由するISPに対して入るようなビジネスモデルになっていないと思いますが、「GyaOのトラフィックを絞る可能性もある」とまで発言することは、日本のインターネットの大御所としてナンセンスだと思います。
確かにOCNをトランジットASとして使われてしまっている場合はわからないでも無いが、そうではなく単にOCNユーザがGyaOを使う場合はインターネット接続サービスを提供している事業者である以上、問題ないはずである。
トラフィックの割合はまだ数%でwinnyなどのP2Pトラフィックが数十%であることを考えると、その発言の真意は他にあるのでは?と記事では紹介されていました。
白熱する無線ブロードバンド参入戦争
日経コミュニケーション 2006.1.15『白熱する無線ブロードバンド参入戦争』P.32~37

昨年は12年ぶりに新規の移動体通信事業者3社が参入を果たしました。
BBモバイルとイー・モバイルはW-CDMA方式で1.7GHz帯を、アイピーモバイルはTD-CDMA方式で2GHz帯の周波数を獲得しました。
・携帯電話の新規参入事業者の決定(総務省報道資料)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051109_3.html
そして2006年は、新たに無線ブロードバンド用の周波数として「2.5GHz帯」の割り当てについて具体的な検討が始まろうとしています。今回の特集では、この周波数帯を巡る各通信事業者の動向について特集が組まれています。
昨年繰り広げられた周波数帯の割り当てを巡る新規事業者の攻防や、様々な新しいワイヤレス技術が出現していることからもわかるように、ますます移動体通信に対する関心が高まりつつあるように思います。そのため、今回の割り当てに対しては、KDDIやソフトバンク、イー・アクセス、YOZANなど10社近くが周波数帯の獲得に向け名乗りを上げているようです。
しかしながら、割り当て数は周波数帯域の関係から3社程度となってしまうそうです。そのため通信事業者にとっては割り当てられるかどうかが今後の事業展開を大きく左右するため、昨年以上の激しい争いが予想されます。
(この2.5GHz帯はもともと3G携帯電話用の予約帯域となっていますが、現在、日本では他の無線通信システム(民間の衛星等)が利用しているようです)