「近未來通信」の謎
総務省は、IP電話サービス事業を手掛けている株式会社近未來通信に対して、電気通信事業法に基づいて利用者数などの事業内容についての報告を求めているという。
サービス利用者保護の観点から事業の継続性など実態を把握するために報告を求めているようです。近未來通信ではIP電話の中継局の設備費用を負担することで通話料の一部が受け取れるとする「中継局オーナー」の募集を行なっており、私もこの「中継局オーナー」募集という広告を見たことがあります。
IP電話とインターネットの仕組みを考えると、中継局ってなんのことを言っているのかよく分からず、「加盟金210万円」とも書いてあり個人的に胡散臭い印象を持っていましたので、この総務省の対応にはかなり納得できました。
一体どのような事業内容なのか、明らかにしてほしいところです。
▼INTERNET watch
MNP途中結果
日経新聞にMNPによる加入者転出入者の差し引き数(10/24~10/31)が掲載されていました。
ドコモ:▲7.3万
KDDI:9.8万
ソフトバンクモバイル:▲2.4万
ただ、この値だけではいまいち多いのか少ないのかが分かりにくいので、契約者比率での増減で考えて見ました。
するとこんな感じ。
【加入者数比率】
ドコモ:0.14%減(5,214万加入)
KDDI:0.39%増(2,660万加入)
ソフトバンクモバイル:0.16%減(1,533加入)
予想通りというかMNPによる変動は、比較的軽微なもので落ち着きそうです。
とはいえ、各社ともの今後も継続して囲い込み施策に追われsるのではないでしょうか。
KDDI、BB回線を併用した携帯電話機向けコンテンツ配信サービスを検討か
KDDIは、auの携帯電話サービスとブロードバンドサービスを併用して、携帯電話機にコンテンツを配信するFMCサービスの検討を始めたようです。
形態としては、ユーザ宅内の無線LANを経由、もしくはBB回線に接続されたPCを介して、各種コンテンツを高速、安価に携帯電話内へダウンロードできるサービスを検討しているとのこと。
NEC、KDDIのウルトラ3G基盤を受注
NECは、KDDIが推進する「ウルトラ3G」構想の中核システムとなる世界初の「MMD(Multimedia Domain)」を受注したと発表しました。
KDDIは「ウルトラ3G」で、携帯電話や固定網、データネットワーク通信網を統合し、様々な回線からアクセス可能なオールIPネットワークシステムの構築を計画しているという。
ニュースリリースによると、今回NECが受注したMMDは、固定と移動のサービス融合、複数のマルチメディアサービスの連携、利用者の状況や好みに応じたサービスの切り替えなど、多彩なサービス提供を可能にするサービスプラットフォーム。
このようにMMDはNGNの中核をなすものでもあり、場合によってIMS(IP Multimedia Subsystems)とも呼ばれます。
正確には、W-CDMAの標準化を行う3GPPの規格がIMS、CDMA2000の標準化を行う3GPP2の規格がMMDとなります。
世界初のシステムということで難関も多いかもしれませんが、NECにとっては全世界の通信事業者に実績を示すことが出来ますね。
NGN+S 2006 Autumn
MPLS JAPAN 2006
MPLS JAPAN 2006へ参加しました。
今年初めての参加だったのですが、大広間が大勢の参加者で埋め尽くされていました。(ざっと200~300名くらい?)
ネットワークのバックボーンで使用される、ある一つのトランスポート層技術を扱うセミナをこれだけの人数が聞きに来るということには驚かされます。
31日のプログラムで興味深かった話は以下とおり。
■午前のテーマはLxVPN。
・MPLSを使ってレイヤ1のコネクティビティを提供するL1VPNの技術動向。GMPLSとの違いがよく分かりませんでしたが。。
・MPLSネットワーク上で、Fiber Channelを通す、FCoPWの標準化の動向。Cassiを含めみんな関心が低かったような。。
・ソフトバンクテレコムでのVPLS(L2VPN)導入の話。
・KDDIの熊木さんによるお話。Delivering MPLS Services Over L3VPN。
なかなか難しい話でしたが、単純な2547bisの話ではなく、L3VPNでVPN間のセキュリティを保ちつつ、個々にTEを動かす技術と理解しました。(違っていたらご指摘を・・)
ソフトバンクモバイ、予想外のMNP手続き停止
ソフトバンクモバイルは、MNP関連システムの不具合のため29日の昼過ぎから受付を停止したとのこと。(前日も不具合があったようです。。)
このため、ソフトバンク内だけでなくドコモ、KDDIとの間の処理の受付処理がすべてとまっているようです。
MNP開始後、初の週末ということもあり処理件数の見誤りではとの声も上がっています。
システム面だけでなく、現場のショップにおいても「予想外な」各種プランへの問い合わせに対応できておらず、周知・教育面が追いついていないようです。
ヤフーBBのADSLの時もそうですが、ソフトバンクはスタートアップ時に現場が着いていけていないことがよくあるように思えます。
ソフトバンクのスピード感はすばらしいものがありますが、顧客へ迷惑がかかっては本末転倒なのでそういったところが今後の課題になりそうですね。